Design Development & Talk
部内勉強会

ミラノサローネ出張報告会

毎年4月にイタリアで開催される国際的なデザインイベント「ミラノサローネ(ミラノデザインウィーク)」の視察を実施しています。今年ミラノを訪れたのは、プロダクトデザイナーの髙橋さんと、UIデザイナーの佐久間さん。4日間にわたって視察した30以上の展示のうち、特に目を引いた企業やデザインオフィスの展示内容を中心に、視察の成果を社内のデザイナーたちへ報告しました。

髙橋さん
「優れた技術が持つ魅力をわかりやすく伝えるにはどうすればいいのか――そんな問題意識をずっと抱えていました。ミラノサローネで注目を集めていたのは、最先端の技術をロジカルに紹介するだけではなく、空間全体を通じて魅力的に見せる工夫をしている企業。まず、美しいもの・かっこいいものを作ろうという意志の強さには、とても共感しました」

佐久間さん
「具体的な色や形を通じて表現された最先端のデザインに数多く触れ、大きな刺激を受けました。グレイッシュなカラーリングや生活シーンに溶け込む自然な存在感など、現在のデザイントレンドに最良の形で触れることができたのも大きな収穫。今後、UIデザインにもそういった要素を意識的に取り入れていくべきではと感じました」

2人が共通して実感したのは、出展者たちの演出の巧みさでした。「世界的なファッションブランドや家具メーカーは会場選びから徹底的にこだわり、自分たちの個性を十二分に発揮した世界観を創りあげており、入場した瞬間に圧倒されました」(髙橋さん)、「映像や音、におい、触感なども組み合わせて、五感に訴えかける展示が多く見られました。クオリティの高いデザインを浴びるように体感し、デザイナーとしてやるべきことを示された思いがしました」(佐久間さん)

世界のデザインシーンを社内で共有し、参加者からさまざまな質問が寄せられ、明日のデザインへのヒントを得る機会となりました。