Design Development & Talk
部内勉強会
CLAYらしさをつくる――第一弾「音」
昨年5月に立ち上がった新CLAYスタジオは、「完成しないスタジオ」をコンセプトに進化を続けており、今後はさまざまな分野の社外パートナーとも協働しながら「CLAYらしさ」を追求していきたいと考えています。
そこで今回のDDTでは、株式会社インビジ様を招いて、「音」をテーマに講演を行っていただきました。インビジは「音で世界を拡張する」をスローガンに、「引きつける」「伝える」「表現する」「連動する」「創造する」、そして「調べる」(解析・評価)など多様な側面からサウンドデザインを展開しています。講演では、インビジのサウンドデザイナーである岩田裕大さん(写真右端)と中村優一さん(同中央)、ならびにデザインエンジニアの髙花謙一さん(同左端)に登壇いただきました。
インビジの皆さんはまず、民族楽器「レインスティック」の音を聞かせながら、サウンドデザインの起源を解説。また、雨音、ノイズ、天ぷらを揚げる音を聞き、どれが本物の雨音かを当てるクイズを出題して、音が持つ可能性を示唆しました。
さらにサウンドデザインには、「惹きつける」側面と「伝える」側面があり、音の物理的特性を生かしながら、環境や製品、サービスに合わせて音をデザインすることが重要と解説。実際の制作事例として、ゲーム機のサウンドロゴや次世代EVの加速音、医療機器の操作音、電子マネーの決済音、音を体験させるアート作品などを紹介しました。さまざまな試行錯誤を経て作り上げた音の数々に、会場からは感嘆の声が上がりました。
講演後の質疑応答では、「音のプロトタイピングや検証はどう行うのか?」「サウンドデザインを発注する時にニーズをうまく伝える方法は?」「クライアントに提案する際のコミュニケーション方法は?」など、デザイナーならではの切り口でさまざまな質問が投げかけられました。
参加したCLAYのデザイナーたちは、サウンドデザインの奥深さと可能性に触れ、自分たちのデザインへの新たな気づきを得られたようでした。今後はインビジとCLAYのメンバーが協働で、“CLAYらしい音”の制作に取り組む予定です。
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