「CLAY大賞2022」決定
「CLAY大賞」は1995年に始まり、今回で26回を数えるデザインセンター内の表彰制度です。チームを横断する「取り組み」にフォーカスを当て、候補を選出。取り組みの大きさや成果、プロセスの革新性などの観点から評価して大賞を決めます。今回は下記の4テーマが最終審査に残り、プレゼンテーションを行いました。
・テーマ1「美の活動」
・テーマ2「プレスケール連携」
・テーマ3「instaxクリエイティブセッション」
・テーマ4「CLAY × MITOSAYA / 10minutes Bar」
テーマ1「美の活動」は、コンシューマプロダクトグループによるアウトプットの向上を目的とした活動です。普段の対象製品にこだわらず、自分が美しいと思うモノを持ち寄るなどして語り合うことで、1人のデザイン好きとして世代を問わず素直な意見交換を行いました。これらを通して自分になかった価値観を得られたり、お互いの理解が深まるなど、デザイン業務に活かせる新たな視点を得ることができました。楽しみながら語り合うという活動の趣旨を体現したユーモアあふれるプレゼンにより会場は笑いに包まれました。
テーマ2「プレスケール連携」は、富士フイルムが販売する圧力測定フィルム「プレスケール」を題材に、DX化による新たなサービス創出を図ったプロジェクトです。UI、ブランド、動画の各担当者がそれぞれの専門性を発揮しながら連携し、利用者にとって分かりやすく使いやすい「製品・サービス」「パッケージ・ブランドロゴ」「説明動画」をトータルで提供。そのプロセスを昔話風の語り口でわかりやすく紹介しました。
テーマ3「instaxクリエイティブセッション」は、富士フイルムの人気商品、instaxをさらに発展させるために、製品・サービスのアイデアを自由に発想して、事業部に提案する活動です。量産化ではさまざまな制約がある中、地道な検討と提案を繰り返し、デザインセンター発信での新製品の量産化を成功させました。開発プロセスの課題にも踏みこんだ活動には、会場のデザイナーたちも興味を引かれた様子でした。
テーマ4「CLAY × MITOSAYA / 10minutes Bar」は、千葉県夷隅郡の蒸留所「mitosaya」とのコラボ企画。富士フイルムの工場がある南足柄で採れた湘南ゴールドというオレンジをベースに、オリジナル蒸留酒を製造。また、毎年秋に開催されるデザインとアートの祭典「DESIGNART TOKYO」期間中に、コロナ禍の制約を逆手に取った1人10分までの予約制バー「CLAY 10 minutes BAR」を開催し、同様のスタイルで新人歓迎会も実施しました。丁寧にイベントを作り上げたチームメンバーの今後の活動に、会場からは期待の声が寄せられました。
部員全員によるオンライン投票の結果、大賞はテーマ4「CLAY × MITOSAYA / 10minutes Bar」に決定。チームには「CLAY AWARD」のロゴが施されたトロフィーが授与されました。
いずれも楽しく魅力的な活動内容の発表に、会場は大盛り上がり。クリエイティビティを刺激される会となりました。