News最新の活動をお知らせします

ダッチ・デザイン・ウィーク2022 訪問報告会

毎年10月にオランダ・アイントホーフェンで開かれるデザインイベント「ダッチ・デザイン・ウィーク(Dutch Design Week: DDW)」を、ソリューションデザインに携わるデザイナーの河本さんと小杉山さんが視察しました。ヨーロッパにはいくつかデザイン関連のイベントがありますが、中でもDDWは国内外から35万人の来場者を数える大きな催しです。今回はDDWの他、アムステルダムの博物館「マイクロピア」、ティルブルフの「テキスタイルミュージアム」も訪問。4日間にわたる視察の中から特に印象的だった展示物について、報告会を行いました。

河本さん
「3Dプリンターを活用し、型では作れないような複雑で多様なデザインのプロダクトを展示した例がよく見られました。また、廃プラスチックを回収し、建材として再利用しているベンチャー企業や、古着を繊維に戻して新たな服を作るプロジェクトなど、エコ素材・循環型素材を使った展示が印象に残りました」

小杉山さん
「木材や布など一つの素材と向き合って、さまざまなアプローチで加工し、新しい表現を探求している作品が目立ち、どれも斬新で気付きがありました。工房と展示スペースが一体となっていることも多く、デザイナーや陶芸家の工房に足を踏み入れ、使っている道具や製作過程を見学するという貴重な体験ができました」

DDWは、「問いを立てるアート」がイベントを通しての大きなテーマとなっています。いずれの展示も、社会課題について、デザインを通じて問いを投げかけるような、挑戦的な試みが目立っていました。

質疑応答では、「自分たちが出展者側になった気持ちで、どのような展示をしようか妄想が膨らんだ」「富士フイルムとして取り組めそうな手法はあったか?」「サステナブルでありながら美しいデザインが多い」などの質問・感想が寄せられました。

長引くコロナ禍で、仕事でもプライベートでも海外に行く機会が少ない中、ヨーロッパの最先端のデザインに触れたデザイナーたちは大いに刺激を受けた様子でした。